【インタビュアー】
本日は、ヨネモク工芸の将来像というテーマでお話をお聞きしたいと思います。
キーワードとしては「継承と進化」という言葉をいただいていますが、まず、今までの会社としての歩み、社長が大切にされてきた思いについてお話しいただけますか?


【社長】
いただいた仕事を一生懸命やり続ける。

私は見ての通りの風貌で口数も少ないので、お客様からすると第一印象が悪いらしいんですね(笑)。
それが何とか今までやってこれたのは、「細かな事をコツコツ改善」し、お客様との信頼関係を長い年月をかけて作ってきた。細かい事ばかり言うと、職人には「社長はうるさいな」と思われますね(笑)。でも、今日までヨネモク工芸が存続できたのは、派手さはないが、細かなことを大切にしてきた事。

【インタビュアー】
今まで会社を存続させ、生き抜いてきた社長だからこその重いお言葉だと思います。
では、そうした思いも込めて、「継承」というところで、皆さんはどのような思いをお持ちですか?


【八木】
社長からは「端材もお金と思え」と、よく言われます。今日も言われました。
今はスタッフも増えて、NCも導入して、端材も多く出る環境になってきています。この意識は今後より大切になって行くと思います。それに、こういうことを意識できないと、同僚に対してもお客様に対しても、気配りが出来なくなってしまいますよね。
それから、気配りということに関して言えば、整理整頓。私が女だからなのかもしれないですが、キレイに片付いていないと仕上がりにも影響します。

【専務】
私が仕事を始めて、まず社長に言われたのも整理整頓のことでしたね。製作をする前に材料は全て手の届くところに、使う順番を考えて配置すること。一歩でも無駄に動くことがロスになる。段取りが何よりも大切だということを叩き込まれましたね。

【インタビュアー】
それでは、将来に向けての「進化」というテーマで、思いをお話しいただけますか?


【社長】
私としては、まず「存続」が一番大事。
生きていかないといけない。簡単な事じゃない。
そうしたことを肝に銘じた上で、成長し続けていく会社であってほしい。

【専務】
今までの積み重ねのおかげで設備も人材も整ってきているので、感謝の気持ちを忘れずに、今あるものを活かして成長していきたいと思っています。仕事を増やして、新しいことにもチャレンジしていきたいですね。
きちんと会社を存続して、30年後には息子も頑張ってくれているかな?

【八木】
私もそうなっていて欲しい。思いを繋いでいきたい。
変えるべきところは変えていくけど、変えてはいけないところは変えずに、皆が「この会社で働きたい」と思ってくれる会社でありたいと思います。

【専務】
なかなかこういう機会でもないと改めて言うことがないので言いますが、

社長、この会社は絶対に守っていきます。
お客様にも、スタッフにも選んでもらえる会社にしていきます。
僕たちに任せてください。
そして、まだまだこれからもたくさんのことを僕たちに教えてください。







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